全日本合気道演武大会に参加して


調布合気道会 西村美佐子
 去る第55回全日本合気道演武大会に於て、東京都合気道連盟の推薦をいただき東京代表の指導者演武に出場いたしました。長年の念願が叶い、思い切り演武することができたことはこの上ない喜びでした。皆様に感謝申し上げます。また、受け手の石田君、奥山君との三人で一体となれた1分半は最高の時間となりました。
 合気道を始めたのは高校生の時です。拳勇館道場で初めて出会った故大谷一枝先生の優しく温かい雰囲気は、今でも覚えています。先生の人柄に導かれるように合気道を始めました。
 大谷先生からは合気道を通じて多くのことを教えていただきました。自分に負けない心、忍耐力という心の鍛練、そして人への思いやりを持つことです。また、先生がいつも言われていた「社会に役立つ合気道」とは何なのか、自分が実際に社会人になってようやく理解できるようになってきた気がします。人に与える印象がどれほど相手の心に残るものかを考えるようになり、常に人には優しく誠実な気持ちで接しようと考えるようになりました。
 このような貴重な出会いと体験が源となり、その後も合気道の道に精進することができました。今回の演武出場をきっかけに今で以上に稽古に励み精進して参りたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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