東京合気道連盟創立40周年記念 令和7年度東京都合気道演武大会の報告


東京都合気道連盟創立40周年を記念して「東京都合気道連盟創立40周年記念 令和7年度東京都合気道演武大会」が去る6月15日(日)に東京武道館にて開催された。参加は96団体、1085名に上り、昨年を上回る多くの演武者が集結し、会場は一層の賑わいを見せた。

大会は植芝守央合気道道主、植芝充央本部道場長、寺内定雄東京武道館館長他、多数のご臨席を賜り盛会のうちに開催された。

開会式は井阪有一大会委員長による開会の辞の後、藤城清次郎大会会長が主催者挨拶を行った「東京都合気道連盟初代の理事長は、当時の本部道場長で現道主植芝守央先生です。またこの度、春の叙勲において、道主が旭日小綬章受章されました。開祖盛平翁、二代𠮷祥丸道主、三代続いての受章は武道界においても、また他の業界においても類を見ないことで、名誉であるとともに、心より御祝を申し上げます。我々連盟を道主がお作りになった当初、39団体の小さい団体でしたが、今、40周年を迎えるにあたり176団体と大きな団体に成長しました。これもひとえに道主はじめ、公益財団法人東京都スポーツ協会、東京都スポーツ文化事業団、公益財団法人合気会、全日本合気道連盟他、各機関のご協力ご厚意によるものです。改めて感謝申し上げます。このように演武会を盛大に開催できることは、皆さまの大きな力添えをはじめ、歴代の会長、理事長など多くの方々のご尽力の賜物と深く感謝いたします。40周年を通過点として、さらに50年、60年、100年と、後世に正しい合気道を伝えるべく東京都合気道連盟として邁進してまいります。本日は1000名以上の皆様に演武をいただきます。また植芝充央合気道本部道場長には締めくくりの演武をご披露頂きます。また大会にはサポートスタッフとして180名に及ぶ皆様にご協力を頂いており、改めて感謝申し上げます」

続いて植芝守央道主よりご挨拶賜り「東京都合気道連盟創立40周年記念演武大会がここ東京武道館で1000名以上の方々がお集まりになり開催されることをうれしく思っています。東京都合気道連盟発足時は、およそ40団体。10年後に東京都スポーツ協会に加盟させていただき、現在は170以上の合気会に登録された団体が東京都合気道連盟の力であります。40年間素晴らしい歩みをしたと思っています。現在合気道は世界140の国と地域に大きな広がりとなっています。このように大きな輪が広がったのは合気道開祖植芝盛平翁が創始した合気道の素晴らしさだと思います。同時に首都東京、合気道本部道場の膝元で、都連に加盟している団体が相互に融和を図るために日々研鑽をしながら活動をされていることが本日の合気道の輪につながっていると確信しております。これからこの素晴らしい合気道を正しく、いい形で後世に伝えていくのは私達の役目だと思います。是非、皆様方にもそういった気持ちを持って進んで頂きたいと思うと同時に、本日演武される皆様、日頃の稽古の成果を十分に発揮して演武に臨んでいただきたいと思います」と述べられた。

次に来賓祝辞では、寺内定雄東京武道館館長、林典夫公益財団法人合気会常務理事、宮本鶴蔵全日本合気道連盟理事長より頂戴し、演武大会に移った。

第一部および第五部の団体演武では、年齢層から級位・段位に至るまで幅広い演武者が参加し、各道場の個性と熱意がにじむ演武が披露された。第二部は大会初の試みとして設けられたユース演武では、10団体より15歳から25歳未満の演武者37名が参加し、若さあふれる演武で今後の合気道界への期待を抱かせる演武であった。推薦を受けた48名による第三部の代表者演武は、参段から八段までの多彩な層による見応えある個人演武が披露された。第四部は昨年に続く本部道場会員による演武で、56名が日々の稽古の成果を堂々と披露した。

最後に、本大会の締めくくりとして、植芝充央本部道場長による基本を中心とした徒手や武器取りの立ち技、座り技から多人数掛けまでの総合演武を披露いただいた。総合演武の後、植芝充央本部道場長へ謝意を表し花束の贈呈が行われた。

熱気に満ちた三時間の演武を経て、美濃部智子大会副委員長の閉会挨拶のもと、本大会は成功裏に終わった。

なお、演武大会の開催にあたっては、加盟団体から約180名の運営サポートスタッフが参集し、円滑な大会運営に多大な尽力を頂いた。(記・大橋 健司/写真撮影・笠原 泰三)

開会式

植芝守央道主挨拶

演武の様子

植芝充央本部道場長による総合演武

植芝充央本部道場長へ花束贈呈

美濃部智子大会副委員長閉会挨拶

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