植芝守央合気道道主ご挨拶(2020年4月1日)


公益財団法人合気会公式ホームページより抜粋

 世界中に新型コロナウィルスが感染拡大しております。
感染してしまわれた方々の一日も早いご快癒を願い、お亡くなりになられた方々とそのご家族に対し心からの哀悼の意を表します。


 現在、新型コロナウィルス(COVID-19)が世界中に広まる中、感染防止対策として様々なことが縮小・中止となり、社会がすっかりどんよりとした曇り空と化してしまっています。

 合気道に関しましても各地域で行事は取りやめ、施設閉館により通常の稽古すら行うことが出来なくなっております。やむを得ない事とはいえ大変残念に思います。確かに新型コロナウィルス感染防止と自己防衛は大切なことですが、それにより不自由な生活に心まで疲弊してしまっていないでしょうか。人としての思いやり、優しさを失っていないでしょうか。今この新型コロナウィルスによって人としての心のありようが試されているような気がします。

「合気道の心の体現である丸い捌き、和合の心」は人として最も大切にしなければならない事だと思います。今、このような時こそ、和合の心を大切に、新型コロナウィルスを恐れても人としての道徳心を失わず、恐れる余りに争い、差別などが起こらぬように、皆が心穏やかに和(なご)やかになっていたいと思います。この感染が終息し、合気道の日々の稽古を取り戻せる時まで、「和合の精神」を忘れることなく、日々の稽古を行える時に備え、歩んでいただきたいと願っております。

2020年4月1日
合気道道主 植芝 守央

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*