東京都合気道連盟創立四十周年記念令和7年度東京都合気道錬成大会道主特別講習会が、植芝守央道主、植芝充央本部道場長をお迎えし、十二月十四日に東京武道館大武道場において、都連加盟団体八十四団体、本部道場はじめ近隣県から六百人を超える参加者を迎え、盛大に開催された。

開会式では、井阪理事長による開会の辞、国歌斉唱、藤城顧問による主催者挨拶、道主からお祝辞をいただいた。都連の初代理事長が道主であったとのご紹介があり、これまでに六代に亘る理事長を経て現在にいたっていること、都連は各加盟団体の相互の融和と親睦が図かられ、しっかりと稽古を続けてきたことが今日の加盟百七十七団体となった礎であること、またこれからも稽古を通じてよいものをよいかたちでつないでいくことが大切であるとお言葉をいただいた。その後、東京武道館の寺内館長からも祝辞を頂戴し、来賓紹介、祝電披露ののち、道主・本部道場長のご指導による講習会が開始された。

講習会は入身、転換、丸い動きといった基本的な動きそして呼吸法、すべての技がこれらを使ってできていること、それが様々な技につながっていることを、見取りを通じてお示しいただいた。途中、阿吽の呼吸で道主から本部道場長に交代され、本部道場長からは半身半立ち、座技、そしてまた異なった攻撃からの技を、道主の言われた内容を一貫したかたちで、力強く稽古をいただいた。最後は呼吸をおちつけるように、再び道主によって締められ、汗だくになりながらもそのことすら忘れる一時間半の稽古となった。錬成大会のあと、道主・本部道場長に花束が贈呈され、大きな拍手が贈られた。小柳副理事長による閉会の辞により錬成大会は幕を閉じた。

その後、アートホテル日暮里ラングウッドに場所を移し、四十周年記念祝賀会が十七時半より開催された。参加者は百五十人を超え、満員御礼の様相であった。会に先立ち、道主、林合気会常務理事、尾﨑全日本合気道連盟相談役よりお祝辞を賜り、道主・本部道場長含む代表五名で鏡開きが行われた。奇しくもこの日は開祖植芝盛平翁の誕生日であり、そのこともあわせて乾杯を行った。会場は道主・本部道場長への御礼や記念撮影の長蛇の列、団体を超えた親交の場となり、あらためて合気道つながりに深さや広がりを確認しあう場となった。こちらも時間を忘れる二時間であり、最後は、記念行事にかかわっていただいたすべての皆様への感謝の言葉とともに締めの挨拶を井阪理事長が行い、会の幕を閉じた。